京都丹波山地に属する弥仙山。
美しい山容が特徴で三角錐に尖がった山は
丹波富士とも呼ばれるほどで伝承も。
現代でも参道となる登山道は整備されています。

登山ログ
YAMAP https://yamap.com/activities/39979129
登山口情報

登山口にはかなり大きな駐車場があります。
車は20台は停めれそうな広さで無料で利用できます。
ここまでの道は幅は少し狭くなりますが、難なく通行可能です。
勝手に登山指数
登山道の整備度 | ★★★★ |
山頂からの絶景度 | ★★ |
登山中の絶景度 | ★ |
登山客の多さ | ★ |
登山道の高所・難所感(高さを感じるような場所) | ★ |
鎖場や岩場など | ★ |
登山道の静けさ(街の音など) | ★★★★★ |
高山植物や花 | 特になし |
熊や鹿など動物の気配 | 近隣では熊の目撃もあるようです。 |
登山日記

右手が駐車場で登山口は左手の道を進む事になります。

石碑などがあります。明治初期まで女人禁制だったという歴史もあり
神社などが建立され現在でもその姿を見ることができます。

水分神社と書いてみくまりと呼ぶそうです。
子供を授かったり成長を見守ってくれるご利益があるようです。

これでみくまりってなかなか読めないですよね。

神社と道を挟んで反対側に簡易トイレがありました。

神社を通り過ぎて川沿いに更にすすみます。

大きな鳥居が道の脇に立っています。ここから入っていくようです。

鳥居の裏側に橋が架かっていてここから山に入っていきます。

左手が川となります。なだらかに山の斜面を斜めに登っていきます。

なだらかな坂を上ると平坦な道が続きます。地面はかなり硬くなっていて
参道にもなっていた道で信仰の厚さが分かります。

かなりなだらかでびっくりするぐらいで、山の中のウォーキングという感じです。

道が分岐している箇所がありました。下は滝行に行けるそうです。
上に登る道が山頂への道となります。

中盤には143段あるとされる石段が出てきます。苔むした石段は趣があり
良い雰囲気になっています。

半分ほど登ると踊り場があり更に登ります。

於成神社と呼ばれる山頂手前の神社に到着しました。中の宮とも呼ばれる場所で
弥仙山の中腹に位置します。ここ山頂までの道は「改心の道」とも呼ばれ、
古くから信仰が行われていたことが分かります。

すぐ上に大きな大岩が祀られていました。かつて岩籠りしたともあるので、
ここで修行したのかも知れません。

ここから右手に山頂ですが、まっすぐに登らずに時計回りにグルッと山頂の裏側まで
回り込むように登っていきます。

山頂付近は杉ではなく原生林が生えていていい雰囲気になります。
鹿など動物の気配もあり鳴き声も聞こえてきました。

ここが山頂で美しい赤い鳥居が目を惹きます。山頂にあるのは金峰神社。
石段も積まれ立派な神社です。

山頂にはお堂が建立され右手には絵馬も掛かっていました。
標高662mにある山頂でここまで立派なお堂をよく作ったなぁ~と感動します。

ここ弥仙山では持ってきた石を積んで願い事をするという風習があるようです。
ここの神様が負けず嫌いで青葉山や御嶽山など同じ標高の山に一寸でも高くなるように
願っているとの伝承からこの風習が出来たようです。
面白い話、伝説でしょうか。現在でもその名残が見れるのが面白いです。

山頂から眺望はあまりありませんが、木々の隙間から海を見ることができます。
山容の形から独峰となるので遮るものがなく、心地よい風が吹いてきて気持ちよかったです。

その後は来た道を戻って無事に下山しました。帰り道に気づいたのですが、
この石段が山側に傾斜が付いていて意外と安心して降りていけました。
何気ない事でも気づけば人の優しさを感じることが出来ました。
今も歴史、伝承が見れる面白い山でした。
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