滋賀と福井県の県境にまたがる百里ヶ岳。
標高は931mとなります。鯖街道の根来坂峠を通り
滋賀県側の雄大な景色を見ながらハイキング。
中央分水嶺の尾根を縦走して山頂を目指します。

登山ログ
YAMAP https://yamap.com/activities/41387712
登山口情報

国道27号線から南下しておにゅう峠へと向かいます。
この辺りは道路はかなり綺麗で安心して通行できます。

おにゅう峠に向かう途中にある集落、上根来はかつては300人ほどが生活していましたが、
現在は居住者としては0人という集落があります。
無人ですが元住人で作られた百里会が年に数回、清掃や維持などをしているようです。
お盆などは神事などで賑わうそうで、誰も住んでいないのにとても綺麗で不思議な光景です。
ここに峠まで最後となるトイレもあり、
土日は民宿を改装した休憩所もオープンしているそうです。

上根来牛舎と呼ばれる場所を通過します。この畜産団地は昭和55年ほどに建設され
全盛期は500頭弱の牛を飼育して出荷していたそうです。地域再生として成功例として有名に
なったそうですが、平成3年に牛肉の自由輸入により黒字経営のまま閉鎖。
その後は一度は企業が利用していたようですが現在は放置されているようです。
ここに通行止めの看板がありますが、おにゅう峠までは登っていくことができます。
道の様子が変わってきます。

登山口となるおにゅう峠へはかなりの悪路となり落石などがたくさんあります。
雨上がりなどは更にひどい状態になっているかと思います。この日は峠に滋賀県から登ってきた
自転車の人、帰りは10人ぐらいのグループで自転車で登っている人に出会うほど
ヒルクライムの練習をしに来ている人がいました。

いよいよ峠という所でどうにも落石が避けれず石ころを左右にどかしました。

ここがおにゅう峠となります。地蔵尊や峠の石碑があるだけです。
ここに駐車して登山開始します。

滋賀県側は通行止めでロープが張ってあります。自転車で滋賀県側から登ってきている人に
話を聞くと崩落していて自転車を担いで登ってきたそうです。こちらへの開通は
まだまだ先になりそうです。
勝手に登山指数
登山道の整備度 | ★★★ |
山頂からの絶景度 | ★ |
登山中の絶景度 | ★★★★ |
登山客の多さ | ★★ |
登山道の高所・難所感(高さを感じるような場所) | ★★ |
鎖場や岩場など | ★★ |
登山道の静けさ(街の音など) | ★★★★★ |
高山植物や花 | ★★ |
熊や鹿など動物の気配 | 熊の情報が多数あります。 |
登山日記

峠に駐車してから滋賀県側に歩いて降りていきます。ほぼ平坦ですがゆっくりと
道路を降りていく感じです。

道路脇にこんな看板があり、ここから山に入っていきます。

登ったと思ったら今度は降ってきて鯖街道の峠に降りてきました。
鯖街道は日本遺産第一号に選ばれた日本の遺産で貴重な場所になります。
京街道とも呼ばれサバや甘鯛、カレイなど若狭の魚を背中に背負って運んだそうです。
京は遠ても十八里という言葉があるようで、当時の掛け声、誇りだったのでしょうか。

その後もアップダウンを繰り返して縦走していきます。
右手が滋賀県側、左手が福井県側となりますが、滋賀県側の方が景観がよく見えます。

白石山というピークに到着しました。ここからまた下っていきます。
ここから方角が変わって左斜めに進んでいきます。

百里ヶ岳への登りで、おにゅう峠から山頂までの道のりで一番の勾配となります。
この一部分だけロープがあります。

山頂よりもここの方が景観がよく気持ちよい場所です。
遠くに琵琶湖も見えました。

最後の登りはかなりきつく感じました。つづらにゆっくりと登っていきます。

こちらが山頂となります。百里ヶ岳は百里を四方に見渡せるという名前から山名になったようですが、
現在は樹木が大きく生えて眺望はありません。広い山頂には多くの方が滞在できます。

その後に無事に下山してきました。道中やおにゅう峠手前の道路に出るところが
一番眺望が良いと思います。
おにゅう峠までの道のりは落石がひどくて大変ですが、峠から山頂までの道のりはお手軽になります。
沢山の登山道が整備され高島トレイルにもなっていますので、縦走も楽しめると思います。
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