三重県松阪市にあるご当地アルプス。
桝形山から堀坂山までを縦走するルートで、
激しいアップダウンが続き健脚コースです。
実際に挑戦してきたので、ご紹介。
登山ログ
YAMAP https://yamap.com/activities/32534507
登山口情報
阿坂城跡登山口
駐車場 10台程度
トイレ 有
洗い場 無し
鈴の音アルプス概要
阿坂城跡登山口から登山道に入り「桝形山」~「堀坂山」までのルートを鈴の音アルプスと呼ぶそうです。
下山してからの交通機関は何もなくて、バスも鉄道もありません。
鈴の音アルプスに挑戦する場合は駐車場が主に3か所あります。
阿坂城跡登山口の駐車場、松阪森林公園の駐車場、堀坂峠の駐車場があります。
車2台で行くと下山に合わせてもう一台車を置いておくと便利そうです。
こちらは私の記録を基にYAMAPで生成した3D動画です。
かなりのアップダウンが続くのがよく分かります。
登山日記
阿坂城跡登山口に朝7時前に到着しました。多くの方がこれから登ったり、
もう下山してきている方もいてて、登山口は大賑わいでした。
地元の方に人気なお散歩できるような山で、皆さん桝形山まで登ってるようです。
桝形山まではとても整備された登山道でスニーカーでも難なく歩いていくことができます。
すれ違う人皆さん、仲良く話しされていて交流の場にもなってるようでした。
桝形山まではあっという間に到着します。30分ほどで到着でしょうか。
この阿坂城跡、別名「白米城跡」とも呼ばれ、山城の跡地になります。
2つの郭があり、北の椎ノ木城と南の白米城に分かれていたようです。そんな跡地は今でも
溝などの地形を見ることが出来て面白かったです。
現在でも残る山城の溝を案内する看板が設置されていました。
白米城跡の方にはこんな大きな石碑が残されています。漢字がびっしりと書かれていて
過去の歴史が書かれているようです。
この桝形山から鈴の音アルプスがスタートしますが、なぜ鈴の音?なのか。
ちょっと調べてみると、松阪で生まれた本居宣長さんという方が鈴が好きだったから。
らしいです。本居宣長は勉強や研究で疲れた時に鈴の音で気分転換をしていたようです。
好きだった鈴は「柱掛鈴」という鈴のようです。
この鈴の音という名前は祭りの名前や、鈴の音バスなど現在でも至る所に名前を残しています。
ここからは長い縦走路となります。全長13キロほどにもなる登山道です。
桝形山までは多くの方で賑わっていましたが、桝形から先はほとんど誰もいません。
でも登山道はしっかりと明瞭になっていて、迷うことはありませんでした。
段々と山深くなってきます。左側から伊勢湾の風でしょうか。
この日は暑かったのですが、心地よい風に吹かれながらのんびり歩いていました。
道中には三十一町と距離が「町」で表示されています。
1町は109mのようです。
途中で小さな峠があり登り返しが始まる前にここで小休憩。
アップダウンが連続するので結構疲れます。
まだまだ道のりは長い。昔の人もこんな景色を見ていたんでしょうか。
本日5個目のピーク。標高は400mほどですが、涼しくて気持ちよかったです。
いや~長い長い。。。
ゴロの良い標高。
道が分岐している場所もありますが、看板などが設置されていて迷うことはありません。
各所からエスケープルートがあるようです。
日川富士という山の名前。山容が富士山なんでしょうか?
山の上に居てるので全然分かりません。
こちらは縦走路から外れて取りに行ったピーク、愛宕山。
祠が祀られていました。
ほぼアルプスの中間点ぐらいでしょうか。観音岳に到着しました。
標高は徐々に上がってきて600mとなりました。
観音岳からの景色は最高で、伊勢湾が見えました。
鈴の音アルプスの案内看板も設置されています。
三角点と誰が設置したのか、心地よい椅子もありました。
鈴の音アルプスの最後のピーク、堀坂山(ほっさかさん)が見えました。
一度峠まで降りて最後に300mほどを登り返すという地獄が待っています。
この観音岳の山頂でお昼ご飯を食べて、元気になります。
この堀坂山は伊勢富士とも呼ばれるようです。
観音岳から堀坂山の道中には、縦走路からは少し離れますが、こんなピークもあるので
寄り道してみます。
堀坂峠に到着しました。ここからまた登り返し。
この峠から登ってくる人も多く、観音岳を目指して登るんでしょうか。
いよいよ最後の山、堀坂山。
登山口近くには鳥居が立てられていました。先ほどの観音岳といい信仰の強い山なんでしょうか。
らしき!というちょっとアバウトな注意書き。
木の実が混じった糞は見かけたので、熊かな?イノシシかな?とちょっと定かでは無さそうです。
この登山道は岩場も多く傾斜も少しきつくなっています。
途中には仏様が鎮座されていました。しっかりと手を合わせてお参り。
先に進みます。
黙々と登りやっと山頂へ到着しました。山頂は広い芝生みたいな所で
石碑や避難小屋みたいなものもありました。
すごく天井の低い横穴式住居みたいな感じ。
もう地面にペタッと。笑
いや~疲れた疲れた!と言いながら一人でのんびりしました。
ここからの景色は最高で去年秋からずっと見えなかった伊勢湾がやっと綺麗に見れました。
堀坂山からは下山方向、伊勢湾方面の東側の尾根を通って森林公園まで下山します。
堀坂山から下山までは2つのピークがあります。山頂までは行きませんでしたが、
横を通っていきます。
面白い妙に白い石を発見。周りの石と素材が違う感じで、恐竜の卵でも見つけたのか?
と思って写真を撮りました。
なんて読むのでしょう?うんぼだに?このピークを踏んでから少し進んで北に向かいます。
尾根から北方向に下山。かなりの勾配、傾斜があり落ち葉も多くて滑りやすいシーンがたくさん。
堀坂山ですれ違った方にここから降りるときは注意!と言われていたのが、頭によぎります。
写真では伝わらない急登感。木の根も時には滑って怖いので、かなり慎重に降りていきました。
下から見上げるとこんな感じ。こんな所、登りたくなりですね~
途中からはコンクリートな感じの林道にでます。
道がドンドンと大きくなり歩きやすくなります。
やっと登山口に出てきました。フリー杖。
三重県は登山が整備されていてほんといい所です。
やっとアスファルトに出てきました。このすぐ先に森林公園があります。
ここから阿坂城跡登山口までは7キロの道のり。
のんびりと松阪観光しながら帰ろう。と歩きます。
と思ったら途中で私の横で一台の車が止まりました。観音岳でお話した方がわざわざ迎えに来てくれて
阿坂城跡登山口まで送ってくれました。もう感謝いっぱいで助かりました。
2時間は掛かるかな?と思っていましたが、10分ほどで帰ってこれました。
しっかりとお礼を言って、送ってくれた車に頭を下げました。
三重県の方々と今日はたくさんお話が出来て、改めていい所だな~と思った一日でした。
鈴の音アルプス。低山のご当地アルプスですが、なかなか面白い光景がいっぱい見れました。
登山口の交通の便がちょっと無いのが残念ですが、車2台でピックアップしたりすれば
快適に縦走できそうです。
これから挑戦される方のご参考になればと思います。
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