伊吹山地の最北で双耳峰の山、横山岳。
尾根まで登ると雪庇やパノラマの景色が広がります。
冬季は登山者が少なく、難易度が高くなります。
体力やワカンなど雪山装備が必要となります。

登山ログ
YAMAP https://yamap.com/activities/38198686
金居原コースをピストンしています。
登山口情報

冬季はこの金居原コースが一般的なようで、道路脇の路肩スペースに駐車しました。
目印も何もないのでしっかりと地図を確認しておく必要があります。
GoogleMap リンク https://maps.app.goo.gl/779vfXxjd5fs7vt36

駐車場が橋の手前になります。ここから小屋の裏手の斜面を登っていきます。
YAMAPにはこの斜面のルートは登山道として登録されていません。
勝手に登山指数
登山道の整備度 | (雪の上なので不明) |
山頂からの絶景度 | ★★★★★ |
登山中の絶景度 | ★★★★★ |
登山客の多さ | ★★ |
登山道の高所・難所感(高さを感じるような場所) | ★★★★(雪の斜面は傾斜がきつく大変) |
鎖場や岩場など | ★★ |
登山道の静けさ(街の音など) | ★★★★★(飛行機の音すら無い静寂な山でした) |
高山植物や花 | 春~夏には数多くの植物が見れるそうです。 |
熊や鹿など動物の気配 | 熊目撃情報多数あり |
登山日記

7時半ごろに到着しました。今日は快晴の予報でしたが、どんより曇っています。
晴れることを祈って準備します。

橋を渡ってすぐにこんな小屋に「横山岳」と看板があります。この裏の斜面を登っていきます。
このルートはYAMAPには登録されていませんが、等高線の尾根の部分を通ります。

いきなりきつい勾配が始まります。もしかしたら今日一番にきつい傾斜だったかも知れません。
湿った雪で足がどんどんと取られて序盤から体力を使います。

上からやま友さんを撮った写真です。下に小屋が見えますが、早々にこんな傾斜で
私たちを出迎えてくれました。

まだ序盤ですが、早々に息が切れてジャケットを脱ぎました。

この湿った雪はズボズボとハマって大変でした。しかも腰までしっかりと。。。
序盤から心が折れかけています・・・

たまらずスノーシューを装着しました。やま友さんはワカンを装着。
これでサクサクと登れるはず!でした。

スノーシューを履きましたが勾配がきつくて滑りました。標高が少し高くなり
空が開けてきました。

スノーシューでも傾斜がきつい所は滑るようです。私の使い方が下手だったのかも知れません。
とにかく序盤からずっと登りでかなり疲れていました。

朝はあれだけ曇っていたのに、ガスが晴れてきて真っ青な青空。
上に海があるのかと吸い込まれそうな青空が広がっていました。

よじ登っているような状態。何度も肘が付くほど滑ったりしていました。
お借りしたスノーシューが使い慣れていないのか、ワカンの方が良いのか、アイゼンが良いのか。
もうこんな急登でベチョベチョな雪をどうやって上り下りしたら良いのか分かりません。

最初は尾根に向かって北向きに登りますが、徐々に西側に向かって登り始めます。
この西側に向かって登り始めるころには少し傾斜が緩くなります。

まずは横山岳の東峰に向かいます。主尾根にでるとこんな光景が広がります。
もう幸せな光景です。

振り返ると同じく伊吹山地の金糞岳が見えます。滋賀県2番目の標高を誇る山で、
この横山岳から見ても大きく雄大な山というのが分かりました。

南側には琵琶湖が見えました。今日は雲海というより濃霧な感じでしょうか。
琵琶湖に雲が広がっていました。

北側には真っ白な光景が広がっていました。ここまで頑張ってきた人だけが見れる
美しい光景でしょうか。ここまで登ってくる途中で、今日は山頂は無理かも。
行けるところまで行こう。せめて雪庇だけでも。と振り絞りながら登ってきて
頑張った甲斐がありました。

少し先には御嶽山、白山や木曽駒ヶ岳も見ることが出来ました。
また南側には伊吹山、鈴鹿山脈、琵琶湖の向こう側には蓬莱山なども。
自分が登ってきた山々が周りに見えて面白かったです。

そしてついに見たかった光景。雪庇が見れました。
雪崩の兆候でもテレビで紹介される雪庇。この雪庇がずっと続いています。

すごい光景です。自然が作り出す景色には本当に感動します。

雪庇を踏まないようにトラバースする必要がありますが、この斜面が少し怖くて
左側の斜面に間違うと滑り落ちそうでした。

双耳峰な横山岳、東峰を超えてからアップダウンがあり、予定時間を過ぎてやっと山頂へ。
今日諦めかけた山頂へいつの間にか立っていました。
気合が足らなかったのか久々に足が攣りそうでした。

時間は押していましたが、焦らずに安全に下山します。こういうしんどい時こそ
冷静にそして何よりも楽しく!下山していきます。

この絶景を目に焼き付けて名残惜しくも下山します。
この景色を見ながら寝てみたい!とか言ってた気がします。

急登だった登りは下山時は急坂になります。スノーシューでカニ歩きで慎重に降りていきます。
何度も滑ってお尻を付きながらも慎重に・・・
と思ったら3mほど滑落しました。ガシッと木を掴んで無事に止まりました。

下に道路が見えてきましたが、そんな最後の最後まで容赦なく滑りました。

もう最後はスノーシューを外してツボ足でハマりながら降りていきました。
それぐらいどうしようもない状態でした。
その後無事にケガもなく下山できました。今回の登山はたくさん勉強させて貰いました。
雪山装備、もっとしっかりと考えないと思いました。

冬の横山岳、かなり難易度は高く体力的にも装備的にも大変な山行になりました。
春には多くの植物などが見れるそうで、この山は雪山よりも暖かい時期の方が
安心だと思います。
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