滋賀県と岐阜県の県境に位置する金糞岳。
標高は1317mで伊吹山に次ぐ滋賀県2位の山です。
夏は多くの草木に覆われ冬は豪雪となる地で、
人が恋しくなるほど静かな場所でした。

登山ログ
YAMAP https://yamap.com/activities/41894689
登山口情報

冬季は通行止めとなる鳥越線を登っていきます。
2025年8月の現在では滋賀県側から登り、岐阜県側まで通行が可能でした。

道中には至る所に落石があり注意が必要です。
ただ道路幅は広く避けるスペースも多く対向車が来ても難なくすれ違い出来るぐらいの
大きな林道となっています。

こちらが鳥越峠からの眺めとなります。岐阜県側の景色が広がっていて
人工林もない手つかずの自然が広がっていました。

鳥越峠から岐阜県側に少し進んだ所に駐車場があります。
5台ほどは駐車可能なスペースがあります。
もちろんトイレなど何もありません。
GoogleMaps https://maps.app.goo.gl/KAxbRS9XpDtPTAU97

こちらが登山口となります。
勝手に登山指数
登山道の整備度 | ★★ |
山頂からの絶景度 | ★★★★ |
登山中の絶景度 | ★★ |
登山客の多さ | ★★ |
登山道の高所・難所感(高さを感じるような場所) | ★ |
鎖場や岩場など | ★ |
登山道の静けさ(街の音など) | ★★★★★ |
高山植物や花 | ★★★ |
熊や鹿など動物の気配 | 熊の事故、目撃多数あり。厳重注意 |
登山日記

駐車場で準備をしているといきなりアブが歓迎してくれるので、
素早く登山の準備をして登り始めます。ここが登山口の入り口となりますが、
見ての通りの荒れ具合となっています。

この尾根に登ってくるのに急登なつづらを登ってきましたが、かなり草が生い茂っていて
夏場は大変でした。背丈以上の草が道を覆いつくしています。
尾根に出ると早速クマよけの鐘が設置されていますので、カンカンならしてアピールしておきます。

山頂までは計5か所にこんな鐘があります。ここがいかに熊が多い山域なのかが
分かります。

この日は厳戒態勢で熊スプレーを3本装備して登っています。
拍手やホイッスルも吹いたりと賑やかにしてアピールしながら登ります。

熊スプレーのキャップは開けたままいつでも対応できるようにしておきました。

夏場の金糞岳への登山道ですが、かなりの草が多く大変でした。
手つかずの自然が登山道に迫ってきているような感じでしょうか。

急斜面な場面では草も急接近してきます。

人工林はなくブナなど自然林のみが広がる大自然です。
登山者ぐらいしか入らない山深い場所です。

道中にはたくさんの爪痕を見ることができます。熊でしょうか。

鐘をガンガン鳴らして登っていきます。

1時間ほどで山頂へ到着しました。この日は真っ白でしたが、北アルプスや白山など。
南側には琵琶湖も見えるそうです。
変わった山の名前ですが、かつては「ノタ」と呼ばれていたそうで
6月頃まで山頂に雪が残ることを「ノタの干雪」とも呼んでいたそうです。
この山の周辺には製鉄遺跡もあり、製鉄の際に出る金屎(かなくそ)から由来になったそうです。
林道を走っているとかなり古いアーチ状の橋を見れたりと歴史を感じるものが多くあります。

山頂にはたくさんの看板があります。
この日は酷暑で35度を超える予報でしたが、標高1317mの山頂は冷たい風が流れていて
気持ちよかったです。

道中に唯一展望スポットがあり東側の景色を眺めることが出来ました。
現在は山頂よりもここの方がもしかしたら眺望が良いかも知れません。
その後はピストンで無事に下山しました。

金糞岳に向かう途中に山の中で見た三輪神社阿弥陀堂という場所。
奈良県の大神神社から三輪大神を勧請(移した)ところから創建されたそうです。
元々は村の山の上に鎮座していたそうですが、明治24年に現在のこの場所に鎮座しているようです。
通常はお寺にある薬師如来堂や阿弥陀堂が三輪神社にはあり、独特な空気感のある場所でした。
ご興味がある方はぜひこちらにも寄ってみてください。
GoogleMaps https://maps.app.goo.gl/JHoazDMcQZvwnVNB9
コメント